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祝!白山手取川ジオパークがユネスコ世界ジオパークに認定されました!

2020年10月、白山手取川ジオパークは日本ジオパーク委員会から国内推薦を受け、同年11月にユネスコ世界ジオパーク認定に向けた申請書をユネスコへ提出しました。しかし、新型コロナウィルス感染症の感染拡大を受け、海外からの審査員が来日できない状況が続いたため、現地審査が延期されていました。

2022年、海外渡航の緩和を受け、同年10月、現地審査が行われました。その後12月に行われたユネスコ世界ジオパークカウンシル会議にて、白山手取川ジオパークはユネスコ世界ジオパーク認定の勧告を受けました。

こうした経緯を踏まえ、2023年5月24日、フランス・パリで行われた第216回ユネスコ執行委員会にて、遂に、白山手取川ジオパークはユネスコ世界ジオパークに正式認定されました。

白山手取川ジオパークがユネスコ世界ジオパークに認定されたことは、非常に意義深いことです。多雪をもたらす霊峰白山、国際的な地質的価値をもつ桑島化石壁、深く垂直に切り立った景観美を誇る手取峡谷、標高約600mから手取川扇状地を一望できる獅子吼高原、そして白山手取川ジオパークの「水の旅・石の旅」終着点であり出発地でもある日本海など。この地域に根付く地質遺産、自然資源、文化、歴史、産業など「地域の宝」が、世界的に貴重であることが正式に認められたのです。

しかし、今回の決定は永続的なものではなく、今後、白山手取川ユネスコ世界ジオパークは4年毎に再認定審査を受けることになります。同じユネスコのプログラムである「世界遺産」や「ユネスコエコパーク」と大きく違うのがこの点です。ユネスコ世界ジオパークを名乗り続けるためには、4年に1回行われる再認定審査を通過しなければなりません。

白山手取川ジオパークにとって今回の正式認定は、ユネスコ世界ジオパークとしての第一歩となります。今後世界水準のブランド力を保持するために、引き継ぎ、地域住民や団体、企業、教育機関等さまざまな組織、個人と連携し、保護保全、教育、観光など多面的な活動を続けていく必要があります。

白山手取川ジオパークが、ユネスコ世界ジオパークネットワークのなかで更なる発展を遂げるために、そして、限りある資源を後世の人々に受け継ぎ地球環境や社会の維持発展につなげるためにも、地域内外を問わず、みなさま、引き続きどうぞご支援ご協力のほど何卒よろしくお願いいたします。

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