モロッコのマラケシュで行われた、第10回UGGp国際大会に参加!
9月4日から11日まで第10回UGGp(ユネスコ世界ジオパーク)国際大会に参加しました。UGGpの国際大会は2年に一回行われていて、今年はモコッコのマラケシュで行われました。今回訪問メンバーは協議会の田村会長(白山市長)、白山市議会の池元副議長、白山市観光文化スポーツ部の小鍛治部長、と私、メイ スーザンでした。他に現地で金沢大学の青木先生と筑波大学の飯田先生と東京大学の坂本先生と合流しました。私より大会の様子を報告します。大会では、会長のネットワーク加盟の表彰に付き添うなどパブリックな仕事が多く緊張することが多かったです。また、訪問中の9月8日にはマグニチュード6.8の地震が発生し、心配な夜を過ごすなど、様々な出来事がありました。
国際連携担当として、6日は、APGNの会議で今年ユネスコ世界ジオパークに認定された白山手取川ジオパークの紹介をして、7日は事例紹介等のセッションでは無形遺産を紹介する発表を行いました。無形遺産の発表では、私の関わっている、檜細工の紹介をすることもできて嬉しかったです。また、空き時間やスケジュールの合間をぬって、他国ユネスコ世界ジオパーク地域と交流なども行いました。私の他に金沢大学、筑波大学と東京大学の先生たちも白山手取川ジオパークについて発表していただきました。
9月8日の夜にはニュースでもあった通りマラケシュで地震がありました。泊まっていたところは、旧市街地の方ではなかったので目立った建物の倒壊はなく、白山手取川ジオパークのメンバーも全員無事でした。しかし、私の泊まっていたホテルでも壁にひびが入ったり、多くの宿泊者は外で寝ることにしていました。町中が混乱していて、余震の不安もあり、落ち着かない夜でした。
翌日の9日は閉会セレモニーの後、交流会に参加してきました。交流会では、白山手取川ジオパークの参加者全員で白峰地域の住民が貸してくれた牛首紬の着物を着て参加しました。エアコンの無い暑いモロッコでは、絹の着物を着るのは大変でしたが、シンプルで和を感じる牛首紬は他の参加者の目に留まって、大変人気でした。
今回の大会ではイレギュラーなこともあり大変でしたが、良い経験になりました。モロッコは日本ほど頻繁に地震が起きる国ではありません。その結果今回の地震では旧市街地や山間部を中心に大きな被害が出てしまいました。日本は地震が頻発する国で、耐震性の高い建物をはじめとして地震に対してあらゆる防災技術を進歩させてきました。しかし、どれだけ策を講じても、それを上回る巨大地震が起きることはあります。モロッコでの地震は決して他人事ではなく、明日の私たちの姿かもしれません。あらためて災害が起きる前に、防災マップで危険な場所や避難所を確認したり、家族と災害が起きた時の対応を話し合ったりといった災害時の動きを確認する必要があると思いました。