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チリで開催されたユネスコ世界ジオパーク国際会議に牛首紬の生地を提供

今年、ユネスコ世界ジオパーク国際会議がチリで開催されました。開催地であるチリには、染織文化を大切に守り続けてきた多くの先住民が暮らしており、その文化を世界に発信するために「Weaving Hope(希望を編む)」という特別なプロジェクトが行われました。

このプロジェクトでは、世界中のジオパークから布地を集め、それらを一つにつなぎ合わせた大きなタペストリーが制作されました。それぞれの地域の文化や思いが込められた布が集まり、国境を越えたコラボレーション作品となりました。

白山手取川ジオパークからは、牛首紬とMIZEN白山店<加賀乃織座>が提供した布地を組み合わせて制作した一枚を、チリへ送りました。使われた布は、牛首紬ならではの先染めの縞模様と、後染めによる繊細な文様が融合されたもので、日本、そして白山地域の伝統や美しさを象徴する一品です。

チリでの会議では、このタペストリーが世界各地から集まった布とともに展示され、それぞれの地域が持つ色合いや模様の違いを楽しむことができました。どの布にも、その土地ならではの思いや文化が込められており、見比べることで多様性の豊かさを感じられる素晴らしい展示となりました。

スーザン

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